つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和5年繫忙期の読書感想文㉘ 先祖探偵 新川帆立(しんかわほたて):著 角川春樹事務所

先祖を調査する。

自分にもこの望みがありました。

 

先祖探偵 新川帆立(しんかわほたて):著 角川春樹事務所 個人蔵

 

著者の履歴を読みましたが、弁護士さんなんですね。びっくり。

新川さんの著書は初でして、興味深いタイトルが並びます。

本書は手を取った大きなきっかけになりました。

 

先祖を辿るというのは、少しハートフルでそして、謎解きの要素も含まれています。

ミステリーも加わると立派な小説の出来上がりです。

 

本書は弁護士の視点も加えられた、新しい「先祖探し」の物語だと思います。

勝手に期待していた展開がありましたが、とてもいい意味で裏切られました。

全5話構成となっておりますが、濃密な時間が流れております。はじめて触れる類の話であるからなのか、果たしてといったところ。様々な「カラクリ」は、実際に「あったかもしれない」物事を題材としている気がします。とても良い作品だと思います。

 

そして、続編が欲しい作品でもあります。