先祖を調査する。
自分にもこの望みがありました。
先祖探偵 新川帆立(しんかわほたて):著 角川春樹事務所 個人蔵
著者の履歴を読みましたが、弁護士さんなんですね。びっくり。
新川さんの著書は初でして、興味深いタイトルが並びます。
本書は手を取った大きなきっかけになりました。
先祖を辿るというのは、少しハートフルでそして、謎解きの要素も含まれています。
ミステリーも加わると立派な小説の出来上がりです。
本書は弁護士の視点も加えられた、新しい「先祖探し」の物語だと思います。
勝手に期待していた展開がありましたが、とてもいい意味で裏切られました。
全5話構成となっておりますが、濃密な時間が流れております。はじめて触れる類の話であるからなのか、果たしてといったところ。様々な「カラクリ」は、実際に「あったかもしれない」物事を題材としている気がします。とても良い作品だと思います。
そして、続編が欲しい作品でもあります。