つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

「情報」は万能ではない。

今シーズンの冬は寒波寒波、また寒波の連続です。

真冬日となる日も多く、プラスの気温をしばらく体感していません。

風も強く、交通機関も影響が強く出ると予測されたことから、事前に運休や運行(運航)時間の繰り上げを決めるなどして対応していたようです。

 

 

報道を見ていると、過去の経験を踏まえて周知活動(広報)はかなり徹底して行っていたそうです。SNSやHP上での発信が主だと思われますが、かなり早い段階からこの日はこうするよといった案内を発信していたようです。実際に当日とその翌日は運休や遅れなどが実際に生じたものの、災害等を招くことはなかったようです。

 

その一方で代替え運転はかなり混雑したようです。

代わりの手段での運行があるとは言え、悪天候の中での運行となります。

運行者が悪天候で乗車出来ない等のトラブルもあったと聞いています。

代替え運転はバス中心となりましたが、各地で長い行列ができたとのことです。

 

 

 

北海道新聞の記事を読むと、その事実を伝える一方で、やはり出てくる「もっと周知をしてほしい」というコメントを見かけます。つまりは、「情報発信が中途半端だから自分は状況を知り損ねている」ということを言いたいのだと思います。

 

この苦言ともとれるコメント、最初はわかる部分もあったのですが、今ではそう思うことが難しいです。なぜなら、「あなたは情報を求めに行ったのか」という部分が不明だからです。

 

前のコメントの大きな甘えとしては、「情報が私の前にまで来て教えてくれる」というニュアンスのものだと理解しています。そこまで来て、否が応でも情報を伝えろということになると思います。しかし実際にそうやったとして、人は素直にその情報を聞くかと言われれば、「否」だと思います。理由は、高確率で「他のことをしているから」です。情報を耳に入れるよりも、つい他のことを優先してしまう癖がついていると思います。

 

後は「なんとかなる」みないな精神です。この悠長さが後の行動に響いていると思います。

以前は何が何でも運行している感じがありましたが、現在は台風や大雪の詳細な情報が入ってくるようになったので、事前に取りやめるということが出来るようになりました。これも情報が発達した恩恵なのですが、人間が事前に情報を求めるという行動意識はあまり向上していないと感じています。

 

 

 

情報は、雑多に流れているもののほかに、焦点を当てて流してくるものもあります。

わたしたちは普段、雑多に流れているものに触れてばかりいて、焦点を当てられて流してくるものに対する行動が鈍いのかもしれません。今回のような天候に関する情報であれば、普段から天気予報等に注意を向けたり、通知の登録をしていく必要があります。現代はどの地域にいても、強力な悪天候に遭遇します。非常時ともいえるときにどう行動するかということを、普段から考えておく練習をしていかなくてはなと感じています。