おかげ参りに行った際、外宮近くの書店で購入した本になります。
千年の読書 三砂慶明:著 誠文堂新光社 個人蔵
副題は「人生を変える本との出会い」
書店員による読書エッセイとなります。
7章によるテーマと共に綴られたエッセイとなりますが、中々に考えさせられる内容となっていて、特徴のあるブックガイドともなっています。
なぜ人生に本が必要なのか。
それは単純に「偶然なる本との出会い」もあれば、「先達による本の紹介」もあるからです。本は本来、「知識の宝庫」とされてきました。それくらい本は貴重な存在であったがために、過去の歴史においてはその財産の存在を疎まれ、大量に処分されたこともあります。
昨今では本の代わりになるようなものが有料・無料共に乱発されています。
ジャンル分けも多彩になった一方で、関係のないジャンルで発行し、ランキング1位を取るなどの「工作」も目立っています。本が持つ本来の意義や価値が薄れてきていますが、その中でも本の輝きを見ている人たちは確りと存在しています。本の世界でも、良書と悪書に分別され、淘汰される動きは出てくるのではないかと思います。
読書は死ぬ間際まで続けていく気持ちです。
まさしくライフワーク。そのためには、いろんな本を読んでいきます。