つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和5年2月の読書感想文⑧ 千年の読書 三砂慶明:著 誠文堂新光社

おかげ参りに行った際、外宮近くの書店で購入した本になります。

 

 

千年の読書 三砂慶明:著 誠文堂新光社 個人蔵

 

副題は「人生を変える本との出会い」

 

書店員による読書エッセイとなります。

 

7章によるテーマと共に綴られたエッセイとなりますが、中々に考えさせられる内容となっていて、特徴のあるブックガイドともなっています。

 

なぜ人生に本が必要なのか。

 

それは単純に「偶然なる本との出会い」もあれば、「先達による本の紹介」もあるからです。本は本来、「知識の宝庫」とされてきました。それくらい本は貴重な存在であったがために、過去の歴史においてはその財産の存在を疎まれ、大量に処分されたこともあります。

 

昨今では本の代わりになるようなものが有料・無料共に乱発されています。

ジャンル分けも多彩になった一方で、関係のないジャンルで発行し、ランキング1位を取るなどの「工作」も目立っています。本が持つ本来の意義や価値が薄れてきていますが、その中でも本の輝きを見ている人たちは確りと存在しています。本の世界でも、良書と悪書に分別され、淘汰される動きは出てくるのではないかと思います。

 

読書は死ぬ間際まで続けていく気持ちです。

まさしくライフワーク。そのためには、いろんな本を読んでいきます。