つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和5年2月の読書感想文⑫ ゼロから理解する食肉の基本 西村敏英:監修 誠文堂新光社

仕事柄読んでおいたほうがいいと感じ、手に取りました。

 

ゼロから理解する食肉の基本 西村敏英:監修 誠文堂新光社 個人蔵

 

 

8章構成。

食肉とはから始まり、うまみを出す技術や肉から摂取できる栄養、肉食文化、生産現場に食肉が出来るまでの過程、安心安全の取り組みにビジネスまで、一通りの流れをこの1冊で学ぶことが出来るようになっています。合わせてコラムも掲載されており、情報の補填をすることが可能です。

 

日本の肉食文化は近年大きく様変わりしてきました。そして、その品質は海外でも高評価を受けるほどになっています。本書は何かに対して問題提起をするというよりは、淡々と食肉に関する基本を伝える教科書のようなものとなっています。

 

近年盛んになってきたジビエに関してはここに一部かかわってくるものになっていると思いますが、刊行が2013年のため、そこまで触れられてはおりません。

 

 

食肉を含めた食糧事情は大きく変化しているとともに、生産者の数も大きく変わっています。生産しているという事実がある以上、生産は文化になると感じます。その文化が、続いてくれればと感じた1冊になりました。