北海道新聞に記事があったので買い求めました。
詩人23人による、コロナ渦でのリレー日記です。
空気の日記 23人の詩人が綴ったコロナ渦のリレー日記365日
書肆侃々房 個人蔵
まず、23人の詩人を列記します。
1.新井高子
2.石松佳
3.覚和歌子
4.柏木麻里
5.カニエ・ナハ
6.川口晴美
7.河野聡子
8.さとう三千魚
9.白井明大
10.鈴木一平
11.ジョーダン・A・Y・スミス
12.田中庸介
13.田野倉康一
14.永方佑樹
15.藤倉めぐみ
16.文月悠光
17.松田朋春
18.三角みづ紀
19.峯澤典子
20.宮尾節子
21.山田亮太
22.四元康祐
23.渡辺玄英
※50音順
発端は企画の提案ということだったようですが、詩人がリレー形式で日記(またはエッセイ)を綴るというのは他に見たことがありません。結果、365日分の詩人の文章を読むという、かなり濃密な時間を過ごすことになりました。
本書は1冊で23人の詩人の文章を読むことが出来ます。今思えば、詩人の開拓としてはもってこいの本なのではないかと思いました。コロナ時代の記録ともいえます。詩人がコロナによって居場所を追いやられていく中での、詩人の反撃というか、屈服しないという決意のようなものが読み取れます。これだけの厚みがある文章を手に持ちますと、不思議と勇気が湧きます。筆不精な自分でさえすら、何かを生み出したくなるのです。