包帯クラブ第2作。前作から16年が経っていました。
包帯クラブ ルック・アット・ミー!(The Bandage Club Look At Me!)
学生から大人(社会人)にステージを移した包帯クラブの面々が、日本と世界を舞台葛藤して行動していく物語。個人的には前作よりも本作のほうが、肌に伝わるものを感じました。前作は何が合わなかったのだろうか?
包帯を巻く、という行為は、本来であれば人間の物理的な傷に対してなのですが、包帯クラブが包帯を巻く対象は人間に限りません。それは「共感」という感覚が近いのかなと感じています。前作のその後という設定になっていますが、長期間の空白は、包帯クラブの面々に大きな気づきと考えを与えたように思います。内容も現代に即していることから、より具体的に包帯クラブの活動の意義が見えてくるようになりました。そのように経緯を考えてみると、学生の頃の活動はどこか捉えどころがなかったと感じたのかもしれません。本作を読んだ後であれば、喜んでこの活動を支持するでしょう。
包帯クラブの活動は、まさしく「自分たちのやり方」です。
この方法がどこまでいくのか、ページの先の展開に想いを馳せました。