室蘭市に行くことになったのは、このイベントはあったからでした。
松本茜(ピアノ)
治田七海(トロンボーン)
のデュオによるアルバムがこのほどリリースされ、発売記念ツアーとして北海道を周ることが告知されていました。このツアーは札幌でもライヴがありましたが、スケジュール上札幌は断念して室蘭のライヴに参戦しています。
治田さんのトロンボーンは昨年12月の札幌:hitaruにてゲスト出演された際にそのプレイを聴いています。その後ラジオ番組でもデビューアルバムが取り上げられたりなど、業界注目のプレイヤーになっています。
松本さんは名前こそ知っていたものの、まだそのプレイを耳にしたことはありませんでした。雑誌でソロピアノアルバムをリリースしたことが最近のトピックだったと記憶しています。海外でもプレイされていたとのことで、期待値は高かったです。
X(Twitter)
https://twitter.com/acane_matsumoto?s=20
治田七海
https://www.instagram.com/nanamiharuta/?hl=ja
ピアノにトロンボーンという組み合わせ、実はなかなか聞いたことがありません。
最近はデュオやトリオ編成でも、面白い組み合わせを見る機会が多いです。
さて会場となったのは、室蘭市にある「Dear Debby」。
連絡先が分からなかったため、松本さんに連絡して予約をしてもらいました。
スナックなどが入っているビルの2階角に、お店はありました。
ライヴですが、松本さんのピアノがかなり「きれい」に感じたこと、そして治田さんのトロンボーンが「確実に」聴こえたことなど、近距離で聴くジャズはかなりの収穫がありました。素人印象としては、松本さんはあまり前に出ずにいて、治田さんのプレイをサポートする感じに見えています。とは言ってもピアノのプレイは息をのむほどに力強く、そして流麗さを感じさせるものでした。「重さ」はさほど感じませんでしたが、聴いていて気持ちいい演奏でした。治田さんのトロンボーンは一音一音がしっかりと聴こえており、難しいと思われる演奏でもしっかりとその音が届いていたので、確実なプレイにやはり驚かされています。管楽器を聴いていますと、この「確実に音を出す」というのがかんたんなように見えて実は難しいのでは?と思うようになってきました。プレイが早ければ早いほど、高低差がつけばつくほど、音出しの難しさは上がるような気がします。
セットリストはメモしませんでしたが、アルバムからと未収録のものからとを織り交ぜた内容に。2セット&アンコールでどっぷり浸かることが出来ました。これこそ至福です。
最後に物販。
松本さんと治田さんと、少しお話させていただきました。
今回リリースされたアルバムを含め4タイトル(サインいれていただきました)と
松本さんデザインのクリアファイルを購入。
治田さんは昨年リリースのデビューアルバムのみでしたので、ここではお話だけ。
治田さんは今後海外留学とのことで、そのプレイがどのようになるのか、楽しみでなりません。
この日は治田さんのご両親もいらっしゃってのライヴとなり、和やかな雰囲気で行われたように思います。室蘭でジャズを聴くのは初でしたので、今後は室蘭へ向かう足取りも軽くなりそうな予感がしました。
今後もこのふたりを、チェックしていこうと思います。