北海道新聞10月21日、第4社回面に、「新たな雇用3800人」という見出しが載りました。プロ野球日本ハムファイターズの新本拠地である「北海道ボールパークFビレッジ」が開業したことで、9月末現在であるが約3800人が働いているとの発表がありました。このうち約1000人が北広島市民とのこと。ボールパークは今後も開発が進むため、更なる雇用を期待しているようです。
最終的な目的はどこにあるか
当初はプロ野球チームの安定的な本拠地確保だったと思います。それが札幌ドームで続けばよかったのかもしれませんが、様々な軋轢から本拠地を新たに建設することになりました。これは札幌市・北広島市だけではなく、日本全体が驚いたと思います。
そして無事にボールパークが開業しましたが、これに併せて社会が様々な動きを見せています。まさしく呼応するかのようで、相乗効果を狙ったものだと認識しています。
ひとつ大きな拠点が生まれれば、そこが経済の発信基地になります。その「ベース」を基地とした流通が生まれ、周辺は活気づきます。そうなると住宅地のほか、いろんな施設の建設が進みます。再開発の話も持ち上がるかもしれません。大きなうねりを含み、幅広い範囲での「公益」をもたらす土壌を育みます。
札幌ドームに本拠地を構えていたときも、その思いがあったと思います。
しかしながらどうしても身動きが取れなかった、フットワークが重かったとなると、球団運営としては次のステップを考えざるを得ません。シビアな話でしょうが、経済政策は待ったなしです。北海道日本ハムは、北海道経済を担っている存在なのです。
北広島市だけではなく
周辺地域(札幌市・恵庭市・千歳市・南幌町・長沼町・栗山町・苫小牧市)にもこの影響は大きく響くことになると思います。生活の中心が変わることで、利用圏内も変わっていきます。そうなると札幌市のような大都市一択ではなくなります。そうなると、地方にも活路は出てきます。
昨今元気がなくなってきている各種産業ですが、ひとつの提案として、「ボールパークに何らかの形で携わることができている」ことが誇りとなって、再び盛り上がる日が来ることを願うばかりです。