完全タイトル買いです。そしてあるあるですが、森について語られると大体熱帯地域の森が紹介されています。
主にアジア~アフリカの熱帯における森や、そこに暮らす人々に焦点を当てた本。
森があればそこに暮らしも存在しており、文明や暮らし等について知ることが出来るとともに、その土地で生まれた生きる知恵なども垣間見えてきます。
生きるとは、そこで食糧を生産することにつながります。また、住む家もつくることにつながります。森が人に与える恩恵と課題は、思想や文明、そして生き方を与えます。後世の人間がそこから学ぶことは多く、また反省させられることも数多く存在します。
そこから得るものはなんでしょうか。古臭くて現代には転用できないものでしょうか。
そこを表面だけで判断するにはもったいない気がします。
遠くの森を想い、考えることはできなくても、自分の生活している地域の森を考えることはできるはずで、そこが遠い国の人たちの考えと共通していれば、それでいいと思っています。
森は「根源」であり、ひとつの「始まり」です。
そこに視点を置くことができるか、というのが、こういう分野の本における、ひとつの「問い」なのだと思います。