詩人と歌人によるオンライン対談をまとめたものです。
またこちらの対談を視聴することも可能なようです。
詩にはこれまでたくさんふれてきましたが、短歌はつい最近です。
本書は帯でも触れているように、言葉の達人による対談なので興味津々でした。
本書はさほど厚くはない本なのですが、対談の内容はとても厚みを感じます。
言葉の達人であるふたりが、言葉の探求をしているように見えて、哲学書か何かと思うほどです。反面、ことばあそびのような場面も出てきて、達人であるはずなのに、こどものように楽しんでいる場面もあります。
詩や歌への触れ方をはじめ、どのように感じて捉えて、といった向き合い方が対談に寄って明らかにされるとともに、そこに人間が関わっているということの事実も明らかになります。人が違えば詩も短歌も変わります。そこに流れている時間がよいものであれば、その時間を生み出した人はよい詩人であり、よい歌人であるのかもしれません。