新聞記事(北海道新聞)を読む。
昨日の日記で紹介した本の影響、という訳ではないのですが、ふと目に留まった記事を紹介していこうと思います。
昨日の日記
新聞記事ですが、北海道新聞にて掲載されていたものを紹介していきます。
まずひとつめはこちら。
新型コロナに関する記事です。
この記事の何に目が留まったかと言いますと、
「無い袖振る」
という表現です。
この表現、久々に見たな、ということで目に留まったのです。
ちなみに
「無い袖は振れない」という表現なのですが、記事のタイトルから推測できることは、おおよそ支援に関すること、財源であることが推測できます。
記事を読みますと、この記事は1面記事からの続きであることが注釈として加えられています。ちなみに1面に何が書かれているかと言いますと、北海道は休業の支援金で10万円を追加するというものです。続けて石狩管内を除き要請緩和とあります。
国の発表を受けての対応となりますが、北海道は新型コロナの第2波が来ているとしていることから、引き続きの自粛が求められていることを受けての方針決定となります。
休業支援金に充てる財源ですが、国からの臨時交付金であることがわかります。ただこの財源も限りがあり、追加分に対しては財源が不足します。そのため道は財政調整基金(災害に備えた貯金)から確保する、との記載があります。一応、お金の出所は確保したということでしょうか。
ではなぜ、「無い袖」なのでしょうか。そこを考えてみると、北海道の財政難が挙げられます。東京は別格とあるように、今はどこの自治体も財政難だと言わざるを得ません。鈴木知事はかの夕張市の市長を務めた人です。この状況、規模は大きく違いますが、似たような環境にいらっしゃったことになります。
経済が大きく滞ったことで、自治体に入る収入が大きく減ることになります。今年度の予算は既に編成済みですが、来年度の予算は比較すると大きく減ることになります。加えて今年度編成した予算も、どれだけ執行(予定通り使っていくことと言えばいいでしょうか)できるかも不透明です。予算を編成するということは、「予め設定した目的に対してのみ財源を充てる」ということになり、それ以外のことに充てることは認められていません。そういったジレンマもあるのかもしれませんね。ひょっとしますと編成を変えることが可能なのかもしれませんが、道議会などで承認を得る必要があるため、いずれにしろ時間がかかることは確実です。
今回の支援で、財源は確実に減ります。それを回収するのも果たしてどれくらい時間がかかるか・・・という不安もあります。そうなるともう国に頼る(という表現しか出てきませんが)しかないのですが、どうにか踏みとどまり、経済を回していく方策を練るしかありません。そのためにはいち早く今回の状況を収束に向かわせるしかありません。
先の見えないことばかり、お金のことばかり気にしてしまいますが、この記事では北海道という自治体が、身を切る支援を打ち出したことがわかるものとなっています。記事の最後には担当した記者名の記載があり、この記事は村田・犬飼記者の2名が担当したことがわかります。
そしてふたつめ。こちらは地方版からです。
道南地方に住んでいるため、地方版のページは道南版になります。この「やまがら日誌」というコーナーですが、地方局の記者がリレーで担当するコラムのようなものになっています。
記事を読みますと、支給された助成金の実際はどうなのだろう?といった疑問から始まります。金額は30万円で、決して多くはない金額。テレビでも度々見てきている数字です。「この程度の金額でどうにかなるのか」という疑問がありましたが、聞いてみると「大変助かる」との返答。少々驚きました。
実際、手元に残るお金はどのようなプロセスを経てくるのだろう。そのイメージは簡単ではありません。お客さんが払った、その価値に対するお金は、そのままお店の収入ということにはならないことを、すんなりイメージできない自分がいました。金額が多ければもちろんありがたいでしょうが、少ない支援でも今の状況では貴重な収入になります。支援のスピードに対する課題にも触れていますが、お店の経営者が、お客さんが見えないところで奮闘されている様子を描写した記事となっていました。
八雲町内の飲食店も、長い自粛期間を過ごしています。営業を再開してもすぐにこれまでの遅れを取り戻すことが出来るわけではないですが、いちお客として、そのお店を応援したい町民として、これからは足しげく通いたいなと思わせてくれた記事でした。
5月も中旬を過ぎ、もうすぐ初夏を迎えます。
気温も高くなります。いつものように暖かい、または汗ばむ世界に気兼ねなく外出し、いろんなお店に顔を出して、たくさん買いもの(飲食含め)したいなと思いました。