つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和4年5月の読書感想文③ ウシの科学(シリーズ<家畜の科学>) 広岡博之:編集 朝倉書店

ウシ関連の仕事をしている関係で、ウシ関連の本を少しずつ読むようにしています。

ただ、ウシ関係の本、特に「肉牛」の本は少ないです。どうしても乳牛(ホルスタイン)向けの本が多いようです。

 

 

ウシの科学(シリーズ<家畜の科学>) 広岡博之:編集 朝倉書店 個人蔵

 

20人近くの執筆陣のもとで認められた一冊。おそらく専門書の類だと思います。

というのも、お値段が相応のものだからです。

 

本書は14の章から成っており、それぞれに担当の執筆者が記載されています。歴史に触れ、特徴を見出し、生産システムを見つめ、栄養素の循環を明らかにする。乳生産や肉生産など、ウシ全体に関する知識を幅広く得ることが出来る印象のため、授業の教科書に向いているかもしれません。

 

 

が、読んだ印象としては理解するのにひと苦労。もしかすると、ウシに関する基本のコトを自分はまだよくわかっていないのかもしれません。実際はウシと対峙したときの経験のみ。そのほかは指示に従って補助をするのみ。これでもある程度理解出来てきたと思っていたのですが、本書と比べると、ほんの少しだけという感想が出てきました。

 

 

しかし、ウシのすべてがここに記されているわけではありません。

まだまだ、わかっていないことが多くあります。それはウシも人間も同じです。

この本を礎のひとつとし、自分の経験を重ねて、ウシを知っていくほうがどうやらよさそうです。わかった気にならず、恐怖心と尊敬を抱き、明日からもウシに接していこうと思いました。