つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和5年5月の読書感想文⑮ CHRONiCLE BiSH 株式会社ロッキング・オン

今年に入ってからですが、積読してあった本書をようやく読むことが出来ました。

幸いにも4月のライブが当選していましたので、本書の内容を踏まえた参戦を果たすことが出来ました。

 

CHRONiCLE BiSH(クロニクルビッシュ) 株式会社ロッキング・オン 個人蔵

 

ロッキンオン・ジャパン誌に掲載されたインタビューをまとめたもので、

メジャーデビューシングルに関するインタビューを皮切りに、

3.5thアルバム「LETTERS」までの記事を収録。

その他、2万字インタビューも収録。

本書はこのほかにも、撮りおろし写真や2020年の総括とする記事、セルフライナーノーツや座談会を収録しています。本書の重さは結構なもので、辞書ほどの大きさと重さを備えています。まさにBiSHファン(清掃員のこと)必読の書です。

 

これまで映像を主にしか見てこなかった自分としては、文字でメジャーデビュー当時のことや、次々に作品をリリースした時点での、彼女たちの心情を伺い知ることが出来たのが救いでした。というのも、テレビに出るたびに言われるのは、彼女たちの歌唱力。それだけでやんややんやと論戦が起きます。つまりは、歌い手である彼女たちの気持ちや姿勢に関してはあまり触れられることはありませんでした(と感じている)。

 

しかし、本書を読めば、彼女たちがどう悩み、考え、行動していったかがよくわかります。人の批判は表面だけのことを捉えて行われることが多いことがよくわかります。歌い手であれば歌がうまいのは当然、という時代は確かにありましたが、それが現代でも同じなのか?と言われれば、少し違ってきているようにも思います。何が重要なのかは、その時代が決めています。BiSHは今年の6月で解散しますが、現在でも活動し続けることが出来たということは、批判よりも多くの支持があったからこそなのだと思います。

 

ぼくは東京ドームの公演は仕事のため行くことはできませんが、遠く離れた土地で、彼女の解散をしっかりと見届けようと思います。