映画「BLUE GIANT」公開に合わせて刊行された、JASSピアニスト「沢辺雪祈」の物語です。コミック本編第1部の内容を補うような内容になっていました。
BLUE GIANTは音が聴こえるジャズマンガとして有名で、映画化されたことで大きく脚光を浴びました。
本編は雪祈の幼少時代、ピアノとの出会いから始まり、悩みながらも成長していく姿を追っています。そして大や玉田との邂逅を経てバンドを組み、ステージに立っていく過程も描かれており、映画のサイドストーリーとして成立させています。
この本だけでも十分に面白いのですが、コミック・映画も見ることで、雪祈の感情がよりわかるような気がします。
著者の南波さんですが、読みを替えると「ナンバー8(エイト)」となります。
コミックスを創り上げているチームが小説に挑んだということになりました。
いずれ、大や玉田の物語も出て欲しいなと願うばかりです。