令和6年3月の創作⑤
あの日
札幌から最低限の荷物を持ってここにやってきた
あの頃がとても懐かしく思う
そこからは忙しい毎日であったように思う
溶け込まなくてはという想いと
色眼鏡で見られる現実に苦しんだ
そうして何とか次の場所を見つけて今に至る
札幌を離れてきょうで7年目に入る
もう都会に戻る気持ちはない
もともともう住めないと感じて離れた場所だから
このまま地方で生きていくしかない
いまは地方で生きるほうが息を吸い込めるような気がする
生きるために血管を通して血を巡らせることができているような気がする
明日からどうなるかはわからない
人生は旅だ
人生は冒険だ
人生は成功と失敗の繰り返しで
歓喜と号泣の繰り返しだ
山あり谷ありの時間を真正面から受けて
これからも生きていく
この場所で生きていくと決めた声は
この大地には届いていると信じている
【移住記念日の詩】