献杯~山崎達郎さんを偲ぶ~
去る11月4日に、偉大なバーテンダーがこの世を去りました。
その方は山崎達郎さん。
札幌で、いや全国でも有名な「BARやまざき」のオーナーバーテンダーでした。
北海道新聞の記事
ヤフーニュースにも掲載されました
このお店に通ったのはほんの数回ですが、山崎マスターの佇まいは素晴らしく、またお弟子さんも丁寧に、かつスピーディーにサポートをされていたことが昨日のことのように思い出されます。山崎さんの弟子や孫弟子にあたるひとたちも日本全国におり、この魂のグラスを口にした人も多いかと思います。
そんな、日本のバーテンダーの先駆者がこの世を去ったことが、とても残念に思いました。
BARやまざきへは数回しか通うことはありませんでした(会社員時代)。元々は違うバーへ出入りしていたのですが、お酒、ことカクテルを知っていくと必ずといっていいほど「偉人」として紹介されていたのが山崎さん。
バーもオーセンティックなバーとして知られていたため、いつも通っているお店以上に背筋を伸ばし、緊張しながら店内に入ったことを覚えています。
先ほどHPを見たところ、以前は山崎さん以外に3人の従業員の方がいましたが、現在はひとり増えているようです。山崎さんにお逢いした時はたしか90歳を過ぎたあたり。それくらい長い間、お店に顔を出していなかったことを恥ずかしく思いました。
だって、また「いつか」行こうと思っていたのですから。
結果、その「いつか」を先延ばしにしてしまいました。
これまでに置いてきた「いつか」は山ほどあると思います。だからこれからも、先延ばしにしてきた「いつか」が、ぼくの胸を苦しめることになると思います。
それはもう仕方のないことです。それこそ「自業自得」であり、安易な考えや判断で行ったこともあるのですから、それに対する展開の先を受け取らなければならないのは、やはり必須のことなのだと思っていますから。
ひとは、過去に苦しい経験、辛い経験をしたあと、そのような経験はもう二度としたくないと強く願います。しかし状況が改善されないままだと、その状況からいち早く脱するために、かなり無理のかかった行動をすることもあり得ます。その結果、望むべくして手に入れたものもあるでしょうし、やむを得ないとして手放したものもあると思います。想いを馳せて欲しいのは、その時のご自身の判断を「正しいか誤りか」で判断をして欲しくない、ということ。
正しい、間違いで判別してしまうと、どうしてもわたしたちは「正しい」ほうを選んでしまいます。
でも、その正しさを求めることが必ずしも「正解」だとは限りません。正解だとするのは、あくまでわたしたち人間の論理でしかないのです。
ぼくは夏場にお世話になった方を亡くしました。病気になられてからは一度もお逢いすることが叶わず、かろうじてメールや書面で気遣いを伝えることが出来ただけ。
毎年毎年、たとえお逢いしたことはなくても、自身に関係する人で大切な人は少しずつ減ってきているのです。残念ながらわたしたちに与えられた時間は有限です。時間のあるときに、出来るだけのことをする。そうしないと、一生後悔することになります。ぼくは生粋の不器用人間なので、割り切るというのが苦手ですから、これからも出来るだけのことを精一杯行っていこうと思いました。
おそらく、しばらくのあいだ「BARやまざき」はマスターを惜しむ人たちで賑わうと思います。ぼくはしばらく間を置いてから、献杯をあげに行こうと思います。
マスター、ほんとうにお疲れ様でした。
美味しいお酒を、ありがとうございました。
では、いってきます。
山崎マスターの切り絵
きょうまでに読んだ本
ダライ・ラマ 365日を生きる智慧 春秋社
直観への道 ベニー・ピアス 荒木文枝訳 プロトギャラクシー
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