つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

【詩】詩を詠む理由

詩を知るきっかけは たしか小学校のとき

国語の授業で 詩を作るというものがありました

その時は何が何だかわからずにいて

気に留めることもありませんでした

 

再び詩に出会うことになったのが大学生のとき

その頃から 周りには詩が溢れるほどありました

どうにも他人から諸々の相談を受けることから

手紙を多く書き そして詩を多く書くことになりました

それが詩への目覚めでした

 

当初は 誰かを励ますための詩を書いていましたが

自身の恋愛が下手なこともあり

そして未練や後悔が結構尾を引くことも多いことから

そのような詩にウェイトを置くようになりました

だから自然の風景などを詠む詩に憧れましたし

心情を吐露すること以外の詩が書けることを目標としていましたが

中々その井戸から抜け出すことは出来ませんでした

だから 片思いや終わった恋のことを詠むだけになっていました

それは恥ずかしながら 今も続いています

何故なら 不思議と言葉が出てくるからです

ほんとうに恥ずかしいことです

それでも書いてしまうのです

それが私を詩人にするからです

この世の中には

そんな自称詩人がいるものです

 

 

どうにも明るい詩を書けなくなった時期がありました

それは自身で死ぬことを何度か選んだことが関係しています

よく闇と比喩をしており

沈んでいくさまを書いていきますが

それで一瞬でも救われるわけなどなく

ただただ酔いが深くなるだけで

自分自身の愚かさや儚さを悔やんできました

時折今でも顔を見せることがあります

それと同時に思うのは 自分はこの場所にいないほうがいいのではないかというもので

どうにも相手の反応を気にしてしまう性格のため

決して相手を傷つける意図はなくても

結果として相手を傷つけてしまい 嫌われてしまったと感じたのなら

途端に自分のあらゆるものは地に落ち そして自身の存在を否定してしまいます

とても面倒な人間だと自分でも思います

 

移住をしたことによって 少しだけ詩の内容が変わってきたように思います

それはとてもよい反応だと感じています

相変わらず殴ってやりたいほど愚かな自身の性格に振り回されているものの

自分にとって新しい境地の詩を書こうと挑むことが出来ています

日々いろんな後悔の念が襲ってきますが

日々の仕事で泣きべそをかいても

日々の出来事で一喜一憂して咽び泣いても

詩を書く手は止めたくないのです

酷く不器用で不格好ではあるのですが

そのような表現しかできないのですから

しょうがないなと赦していただければ有難いです

 

詩は 恋文に似ていると思います

それだけ辛い気持ちを詠い

それだけ歓びを詠い

それだけ後悔や懺悔の念を詠い

それだけ今しかない一瞬を詠っています

 

阿呆だなこいつと思っていただいて構いません

そんな人間が詩を詠んでいます

前向きな気持ちから生まれた詩もあれば

徹底した後ろ向きの気持ちが呼んだ詩もあります

 

止めどなく伸びてくる感情を

これからも泥臭い詩にしていくことを

離れたところから見ていてください